マイホームを建てるには、土地や住宅選びだけでなく、資金計画・住宅ローン・建築依頼先などもしっかりと考える必要があります。勢いだけで決定してしまうと、失敗してしまうでしょう。
そこで今回は、ハウスメーカー・工務店に相談する前に利用したい「住まいの相談窓口」について、メリット・デメリットを紹介します。何からはじめたらよいか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
知って得する相談窓口のメリット
住まいの相談窓口を利用することで、さまざまなメリットを得られます。とくに、はじめてマイホームを購入する場合、自分に合ったハウスメーカーや工務店とも出会いやすくなります。
ほかにも、利用することでうれしいメリットが豊富です。どこで相談したらいいか迷っている方は、ぜひ住まいの相談窓口を利用してみてください。
さまざまなハウスメーカー・工務店に出会える
ひと口にハウスメーカー・工務店といってもさまざまです。なかには、コスト削減でCMや広告を出していないところも存在し、すべて合わせると数万社はあるといわれています。
数あるハウスメーカー・工務店のなかから、自分に合った依頼先を選ぶのは困難です。だからといって、有名メーカーを選べば成功するとは限りません。
相談窓口は、幅広い選択肢のなかから顧客に合ったハウスメーカー・工務店を紹介してくれます。たとえ無名メーカーでも、良し悪しをきちんと教えてくれるので、安心して建築依頼先を探せるでしょう。
比較できるので自分に合ったハウスメーカーが見つかりやすい
さまざまなハウスメーカー・工務店を紹介してもらえるので、しっかり比較できます。自分で探すとなると、公式HPを調べたり、カタログから情報収集したり、家を探すまでの道のりが長くなります。
希望条件に合った依頼先が見つからず、ストレスになる場合もあるでしょう。しかし、相談窓口なら、自分に合ったハウスメーカー・工務店を絞り込んでくれるので、費やす時間と労力が削減できます。
そのうえ紹介された依頼先も比較できますから、マッチング率もアップするでしょう。プロ厳選で、優良ハウスメーカー・工務店に出会えるのもうれしいポイントです。
お金に関する相談ができる
マイホームの購入で、もっともむずかしいのが「お金に関すること」です。どれくらいの予算が必要になるのか、頭金と住宅ローンの割合はどのくらいなのか、補助金や減税制限など、気になる点が多々あります。
とくに注文住宅を建てる場合、きちんとプロに相談したほうが安心です。相談窓口は、お金に関することに強いアドバイザーも在籍しています。複雑な計算にも対応しているので、賢くマイホームが購入できるでしょう。資金計画についても気軽に相談できます。
客観的な意見が聞ける
ハウスメーカーや工務店で相談した場合、営業担当者から話を聞くことがほとんどです。そうなると、希望とかけ離れた住宅プランで決定してしまう可能性があります。もちろん、自分に合ったプランを提案してくれるところもありますが、その見極めは非常にむずかしいでしょう。
相談窓口はハウスメーカー・工務店から紹介料をもらっているので、営業がありません。そのため、顧客に合ったプランをしっかり提案してくれます。
建てたい家のイメージがわかりやすくなる
理想のマイホームを建てるには、家のイメージをきちんと整理する必要があります。ハウスメーカーや工務店に相談するよりも、相談窓口を介したほうがメリットになる理由は、頭の中のイメージを正しくまとめられるからです。「イメージと違った」と後悔する心配もありません。
知っておきたいデメリット
住まいの相談窓口を利用することで、建てたい家のイメージが整理でき、理想に近いマイホームが建てられることを解説しました。しかし、デメリットも存在します。
ここでは、知っておきたいマイナス面について紹介します。
取り次ぎは提携企業のみ
基本的に、相談窓口が提携しているハウスメーカー・工務店での契約になることがほとんどです。そのため、希望のメーカーがある場合は、相談窓口をとおさないほうがメリットになります。
しかし、だからといって、提携企業が多い相談窓口がよいかといったらそうではありません。それぞれ厳選したところを選んで取り扱っているので、たとえ提携企業が少なくても安心して依頼できるハウスメーカー・工務店ばかりです。
細かい相談がむずかしい
細かい相談というのは、たとえば土地に関する相談です。わかりやすいのが、家を建てるのに不向きな敷地です。この場合、確実に家を建ててくれるメーカーに依頼できない可能性があります。
というのも、相談窓口では敷地調査を行っていないからです。建築できる可能性のあるところは紹介してもらえますが、確実に対応してくれるところはどうしてもむずかしくなってしまいます。
100%実現してほしい方は、直接メーカーに相談したほうが叶えてもらいやすいでしょう。とくに細かい指定がない場合は、相談窓口を利用したほうがメリットになります。そのへんも踏まえて、利用するか利用しないかを判断してみてください。
窓口によって対応が異なる
残念ながら、すべての相談窓口が同様の対応をしてくれるわけではありません。なかには、納得のいかない対応をされる場合もあります。
最初に解説したとおり、住まいの相談窓口は全国に多数存在します。当然、利用する場所によって特徴やサービス内容は違いますし、アドバイザーの実績や経験値も差があります。
「せっかく相談窓口を利用したのに、納得のいく依頼先が見つからなかった」ということにならないように、選ぶ際はしっかり情報収集をしておきましょう。
デメリットは、対策次第でメリットになる場合があります。
相談する前にやっていくといいこと
スムーズに利用するためにも、相談前にやっておくとよいことを紹介します。はじめてマイホームを購入する方は、ぜひ参考にしてください。
住宅購入について家族と話し合う
マイホームの計画は、ひとりで進めるものではありません。家族が心地よく暮らしていけるように、親子・兄弟などで十分に話し合う必要があります。
たとえば、家の大きさや間取り、部屋数や設備などが挙げられます。平屋がよい人もいれば、二世帯住宅やシンプルな戸建てがよい人もいるでしょう。女性なら、生活動線を重視する方も多いはずです。
家族の意見が一致しないまま決定してしまうと、せっかくのマイホームが台無しになってしまいます。それぞれ譲れない部分を明確にし、しっかり話し合ってから相談窓口を利用しましょう。
質問をまとめておく
聞きたいことがたくさんある場合、きちんと話を整理しておかないと伝えたいことが伝わりません。具体的であるほど、理想どおりのマイホームが完成します。
イメージがわかない方は、ハウスメーカーや工務店の公式HPや情報サイトなどを参考にするのもよいでしょう。質問をまとめておくことで、話し合いもスムーズに進みやすくなります。
土地情報を準備する
気になる土地がある場合、土地情報を準備しておくことも大切です。土地は用途地域によって定められているため、どんな用途地域かによって建てられる家が異なります。
たとえば「住居系」なら、注文住宅に適しています。マンションがメインの地域と戸建てがメインの地域に分類され、基準以内であれば教育施設・商業施設の建設も可能です
「商業系」でも家を建てることはできますが、商業施設が多いため、閑静な住宅街に住みたい方には向いていません。「工業系」は、準工業地域と工業地域のみ家を建てられます。しかし、車どおりが多いため、小さな子どもがいる方にはあまり適していません。
まとめ
マイホームを建てたい方のために、住まいの相談窓口を利用するメリット・デメリットを紹介しました。ハウスメーカーや工務店に相談する前に、家に関する必要な情報を得られるので、家づくりで失敗したくない方に非常に有力です。
住宅ローンや資金計画などお金の相談もできますから、はじめてマイホームを建てる方の役にも立つでしょう。
何からはじめたらよいか悩んでいる方や、ハウスメーカー・工務店選びで迷っている方は、ぜひ住まいの相談窓口を検討してみてください。
住宅会社選び・資金計画・住宅ローンなど幅広くご相談可能