住宅ローン相談はどこに相談すればいいの?相談内容や相談タイミングもご紹介! #住宅ローン相談

公開日:2024/01/25 最終更新日:2024/08/19

「マイホームを建てたいけれど、住宅ローンはどこがいいんだろう?」
「おすすめの相談窓口は?」
「各相談先の相談内容を知りたい」

家を建てるには、住宅ローンを組む必要があります。しかし、ひと口に住宅ローンといってもさまざまです。またローンの相談できる場所も複数ありますから、どこを選んだらよいか迷ってしまいます。

ここでは、おすすめの相談先を5つ紹介します。相談のタイミングやそれぞれのメリット・デメリットもあわせて、ぜひ参考にしてみてください。

#住宅ローン相談

住宅ローンの相談ができる場所

住宅ローンは、住まいの相談窓口・銀行・ファイナンシャルプランナー・ハウスメーカー、・不動産会社などがあります。

購入したい住宅が決まっている場合、ハウスメーカー・不動産会社を選ぶ方が多いと思いますが、提携先の住宅ローンしか選べないため、希望の商品がある方には少々マイナスになってしまいます。銀行も同様です。

一方でファイナンシャルプランナーはお金に関するプロなので、ローン選びはもちろんのこと、ローンに関する疑問にも親身になって答えてくれます。また相談者の都合や状況に合わせて「中立的な立場」で相談に乗ってくれるのもメリットでしょう。しかし相談料がかかる点がマイナスです。

住まいの相談窓口は、無料で相談できるほか、家づくりに関する幅広い情報を提供してくれます。

5つの相談先は、それぞれ特徴や強みが異なります。相談できる内容も決まっているので、住宅ローンのように大きな決断をする際は慎重に選ばなければいけません。それを考えると、住まいの相談窓口は初心者でも相談しやすいでしょう。

次では、各相談先の相談内容とメリット・デメリットについて紹介します。

住まいの相談窓口の相談内容とメリット・デメリット

住まいの相談窓口とは、その名のとおり住まいに関する相談をメインに行っている場所です。何度でも無料で相談ができ、中立的な立場からアドバイスがもらえるので、自分に合った住宅ローンを見つけることができます。一般的に、店舗型とビデオ通話型にわけられます。

相談できる内容は、家づくりの流れ・資金計画・土地探し・間取りなどが可能です。また、住宅メーカーごとの特徴やFPへの橋渡しも住まいの相談窓口が行ってくれるでしょう。

メリット・デメリット

お客さんの立場になってサポートしてくれるので、はじめてマイホームを建てる方には最適です。家づくりの流れを知れるのも、住まいの相談窓口のよいところでしょう。

ほかにも、次のようなメリットがあります。

・ライフスタイルに合わせて相談できる
・中立的な立場で提案してくれる
・効率よくマイホームが建てられる
・建設会社への連絡を代行してくれる

ビデオ通話型を選べば遠方からでも気軽に相談できます。家づくりに必要な知識が身につくため、家を建てたあとに失敗する心配も軽減できるでしょう。

一方で、デメリットも存在します。

・近くに店舗がない場合がある
・店舗によっては相談方法が限定されている
・提携している建築会社を相談される
・時間が決まっている

住まいの相談窓口は、主に都心部に集中しているため、地域によっては近くに店舗がない場合があります。直接お店に足を運んで相談したい方にとってはデメリットになってしまいますが、ビデオ通話があれば顔を見て相談できるので助かります。

ただし、店舗によっては相談方法が限られているので注意してください。

銀行の相談内容とメリット・デメリット

銀行などの金融機関でも、専用窓口が用意されています。直接窓口で相談することも可能ですが、電話や専用フォームからも利用できます。

また相談だけでなく毎月の返済額や金利なども提示してもらえるので、より具体的に知りたい方には最適です。なかには相談会を実施している銀行もあるでしょう。

相談したからといってかならずしも契約しなければいけない決まりもありません。

メリット・デメリット

一番身近に感じやすいのが銀行や金融機関です。「近くに店舗がある」のもうれしいでしょう。

ほかにも、次のようなメリットがあります。

・専任の担当者が相談にのってくれる
・申込み~契約まで無料
・具体的な情報を知れる
・商品をもとにシミュレーションがある
・返済計画が立てられる
・住宅ローン相談会の実施

銀行には住宅ローン担当のスタッフがいるので、申込みから契約まで正確な情報を提示してくれます。そのため細かい疑問点も相談しやすく、的確なアドバイスをもらうことができます。

また相談したからといって契約を強制されないのも大きなメリットでしょう。あくまで相談を目的としているので、ほかの相談先に比べ気軽さがあります。

一方で、デメリットは以下のとおりです。

・取り扱っている商品が限定されている
・比較しにくい
・収入額から判断される
・ライフプランを考慮したアドバイスはない

残念ながら、取り扱っているのは銀行と提携している住宅ローンのみです。ほかの金融機関の商品は提供してもらえないため、比較して選びたい方にはデメリットになってしまいます。比較したい方は各銀行へ出向くか、自分で調べるしか方法はありません。

また収入額から借入可能額や返済計画が行われるので、希望の商品が選択できない場合もあります。ライフプランや家計を考慮して選びたい方は、事前に伝えておくと安心です。

ハウスメーカーの相談内容とメリット・デメリット

ハウスメーカーとは、設計や施工などを行っている会社です。アフターフォローまでワンストップ体制で行っているところもありますが、住宅販売とリフォーム・リノベーションをわけているところもあり、会社によって特徴は異なります。

また独自の商品を持っているところが多いので、納期も短く低コストでしょう。広域に拠点があることから、気軽に利用できるのもポイントです。

住宅ローンの相談は、専任のスタッフがいる場合と専門家と提携している場合とにわけられます。大手であれば専任スタッフが在籍しているケースがほとんどですが、どちらの場合でもすでに購入する家の情報を把握しているので、他社に比べるとスムーズに話が進みやすいでしょう。

メリット・デメリット

購入する家が決まっている場合、ハウスメーカーのほうが住宅ローンの相談がしやすくなります。そのほかにも、次のようなメリットがあります。

・家づくりの情報が豊富
・資金計画の相談がしやすい
・ローンの審査がとおりやすい
・優遇金利が適用される

審査に関しては、あくまでハウスメーカーが推薦した住宅ローンを組んだ場合に限ります。また営業マンが審査にとおりやすいプランを提案してくれることも大きく関係しているでしょう。ようするに、他社のローンを組むよりも有利になりやすいのです。

そのうえ優遇金利が適用されると、返済の負担も軽減します。ただし金利の優遇に関してはすべてのハウスメーカーが対応しているわけではないので注意してください。

一方でデメリットは、

・他社のハウスメーカーの商品は紹介しない
・提携先ではない銀行ローンはNG
・代行手数料が必要になる
・自分に合ったローンとは限らない

などが挙げられます。基本的に自社が提携している住宅ローンを紹介するため、希望の商品がある方には不向きです。それは銀行ローンの場合も同じでしょう。

またハウスメーカーを経由して審査を受けるので、どうしても代行手数料がかかってしまいます。相場も5~10万円と幅広いですから、自分できる方にはデメリットになるでしょう。

ハウスメーカーの利用を検討している方は、住宅ローンのことも調べておくと安心です。

ファイナンシャルプランナーの相談内容とメリット・デメリット

住宅ローンの相談と聞いて、住まいの相談窓口に次いで利用する方が多いのではないでしょうか。

ファイナンシャルプランナー(以下FP)とは、わかりやすく言うと「住宅ローンの専門家」です。家に関する相談はもちろんのこと、どんなローンを選んだらいいかを提案してくれます。

FPはお金の収支管理について十分理解しているので、他社では対応がむずかしい相談もきちんと対応してくれます。たとえば、家計の見直しや各制度の案内、ライフプランに合わせた返済計画などが挙げられます。

銀行にもFPの資格を保有しているスタッフは存在しますが、どうしても銀行視点での提案になってしまうため、自分に合ったローンを選べない可能性があります。

しかしFPは中立的な立場で相談に乗ってくれるので、住まいの相談窓口と同じようにより最適なローンを組むことができるでしょう。団体信用生命保険の保証内容比較や総返済額が有利な銀行なども教えてくれます。

#FP相談

メリット・デメリット

お金に関する専門家なので、ほかの相談先よりも確実に自分に合ったローンを組むことができます。ほかにも、次のようなメリットがあります。

・中立的な立場で対応してくれる
・資金計画の情報が多い
・ライフプランに合ったローンの提案
・将来を見据えた提案を受けられる

一番のメリットは、やはり中立的な立場で対応してくれるところでしょう。利害が絡まないので、同じFPがいる銀行よりも正しいアドバイスをもらうことができます。また教育資金や老後資金の作り方なども相談できますから、将来を見据えた計画が立てられるのもメリットです。

一方でデメリットは、

・相談料がかかる
・銀行主催の場合は注意
・家づくりの相談はできない
・収支シミュレーションは別途費用がかかる

などが挙げられます。相談料は、5,000円~1万円が相場です。ただし収支シミュレーションや提案書には別途費用がかかるため、合わせると2万円~4万円程度になるでしょう。

基本的に無料相談は受け付けていません。不動産会社や銀行のイベント、紹介料を得ているところは無料で相談できるようになっていますが、相談者の都合や状況を汲み取ってくれない場合があるので注意してください。不安な方は、無料相談とあわせて利用するとよいでしょう。

またFPにも得意分野があるため、住宅ローンに強いFPを選ぶと安心です。

不動産会社の相談内容とメリット・デメリット

不動産会社にも、FPやローンアドバイザーが在籍している場合があります。手続きの一部を代行してくれるのではじめての方でも相談しやすく、審査に必要な書類を準備する手間も省けます。

また不動産会社は、不動産に関する知識に強いのが最大の特徴になります。そのため、土地探しからスムーズに進めることができます。とくにFPやアドバイザーがいるところは、施工に入るまでの期間も短縮されるでしょう。

メリット・デメリット

メリットは、次のようなことが挙げられます。

・FPに無料で相談できる
・購入からローン選びまでスムーズ
・ローンに関する知識が豊富
・現実的なアドバイスをもらえる

通常なら数万円かかるFPの相談も、不動産会社を介すると無料で対応してくれます。そのうえ土地探しからローン選びまでスムーズに進められるので、あまり時間をかけたくない方には最適ですしょう。

一方でデメリットは、次のとおりです。

・自社の商品で売買契約
・中古住宅もしくは建売住宅が専門

ハウスメーカー同様、不動産会社と提携しているローンしか選ぶことができません。そのため、たとえ無料でFPに相談できても、自社商品との売買契約が付いてきます。それでも問題がない方にはデメリットになりませんが、希望のローンがある方には不向きでしょう。

また中古住宅もしくは建売住宅が専門になるため、注文住宅に関する相談はできません。

住宅ローンの相談をするタイミングはいつがベスト?

では、住宅ローンはいつ相談したらよいのでしょうか?目的や相談内容によって、ベストなタイミングは異なります。事前に確認しておくと、安心してマイホームが建てられるでしょう。

ここでは、3つのタイミングに大きくわけて解説します。

#住宅購入

住宅購入を決定する前

まず、住宅購入を決定する前です。この時点では購入する家の金額が決まっていないため、収入額に合わせて選ぶことになります。

ほかの方法よりも時間の制約がないので、ライフプランも考慮した返済プランが立てやすいでしょう。複数の相談窓口を利用できるのもメリットです。

一方で正確な借入金額を把握することができません。そのため、思い切った決断をするには少々不向きでしょう。

住宅購入を決定した後

住宅購入を決定したあとの相談は、すでに購入金額が決まっているので、購入前よりも的確なアドバイスをもらうことができます。毎月の返済金額もわかりやすいため、返済計画も立てやすくなります

物件は決まっているものの売買契約は完了していない場合は、ほかの購入希望者に契約されてしまう前に相談することをおすすめします。

住宅ローンの借り換え時

なかには、住宅ローンの借り換えを検討している方もいるでしょう。この場合、住宅購入前後とは違い、毎月の返済金額を減らすことができます。借り換えによって金利が下がるケースも多いので、現在のローンを見直したい方は検討してみてください。

もちろん、将来の金利上昇を踏まえて(変動金利から長期間固定金利へ)借り換えることも可能です。保険内容によっては団体信用生命保険の内容が充実する場合もあります。

住宅ローンの相談先選びで注意すべき点

いろんな相談先がありますが、最終的に決めるのは自分です。なかには銀行や不動産会社が提案するまま進めてしまう方もいるでしょう。しかし、紹介された相談先がかならずしもライフプランに合っているとは限りません。

まずは相談内容を理解し、ライフプランに合っているか確認しましょう。

最終的には自分で決定する

専門的な観点でアドバイスをもらえるのはとても助かります。それでも、すべて鵜呑みにしてしまうのは危険です。

たとえ中立的な立場で提案してくれる住まいの相談窓口でも、最終的な判断は自分で決めましょう。もちろん、家族と話し合うことも大切です。

相談内容によっては相談先を変える

的確な相談先を選ぶことも大切です。「FPはお金のプロだから」「不動産会社は家に詳しいから」という理由だけで相談先を決めてしまうと、失敗してしまいます。相談先によって得意分野が異なるので、相談内容に合った場所を選ぶようにしましょう。

たとえば銀行の場合、住宅ローンの商品に関する情報は豊富ですが、家計の状況やライフプランに合わせた提案は得意ではありません。

一方で不動産会社は自社が提携している商品を紹介してくるケースが多いでしょう。ほかの住宅ローンには詳しくないことが多いので、比較したい方には不向きです。FPに関しては、高額な相談料が発生します。

住まいの相談窓口は、住宅ローンだけでなく家づくりに関する知識を豊富に持っています。そのため、ほかの相談先に比べるとマイホームを建てたい方におすすめです。

とくに注文住宅の相談にはメリットになるでしょう。また何度も述べているように、中立的な立場で提案してくれるのも安心して利用できるポイントになります。

このように、相談内容に応じて相談先を選ぶことが大切です。

複数の相談先を利用する

最初から1か所に決めてしまうのではなく、自分に合った住宅ローンが見つかるまで複数の相談先を利用しましょう。提携先のローンでも問題ない方は銀行や不動産会社でもOKですが、自分に合ったローンや借り換えを希望する方はやはり複数の相談先から情報収集するのが一番です。

なかでも住まいの相談窓口は、何度でも無料で相談できます。しかも専門のアドバイザーがいるので、的確なアドバイスを提案してくれるでしょう。

都心部に集中しているため近くに相談窓口がない地域もありますが、店舗相談とビデオ通話相談から選べるので遠方に住んでいる方でも安心です。また相談できる内容もほかの相談先より豊富なので、非常に役に立ちます。

まとめ

住宅ローンが相談できる場所を5つ紹介しました。同じローン相談でも、相談先によって対応してくれる内容がまったく異なります。

銀行や不動産会社に関しては、提携先のローン以外は相談がむずかしいため、比較したい方には不向きです。ファイナンシャルプランナーも「お金に関するプロがいる」という強みはあるものの、相談料が発生するため気軽に相談するには少々敷居が高くなってしまいます。

しかし住まいの相談窓口は、何度でも無料で相談できます。ハウジングアドバイザーもいますから、建築会社の選び方や資金計画についても対応してくれるでしょう。

相談先を迷っている方は、ぜひ住まいの相談窓口を検討してみてください。

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